ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの違いと向いている人

コンタクトレンズの選び方

コンタクトレンズを初めて選ぶとき、「ソフトとハードって何が違うんだろう?」「どっちが良いかわからない…」と悩む方もいるのではないでしょうか?

そんな方に向けて、ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの違いを5つの項目に分けて解説します。それぞれに向いている人も紹介するので、ぜひ自分に合ったタイプを見つけてくださいね。

1.ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズ

コンタクトレンズは、素材によって「ソフトコンタクトレンズ」と「ハードコンタクトレンズ」の2種類に分けられます。まずはそれぞれの概要についてみていきましょう。

ソフトコンタクトレンズとは?

ソフトコンタクトレンズは水分を含んだ柔らかい素材で作られており、装用中の違和感が少ないといわれています。
虹彩(目の色がついている部分)よりレンズ直径が大きいため外れにくく、スポーツ中の装用にも適しています。

ハードコンタクトレンズとは

ハードコンタクトレンズは水分を含まない硬い素材で作られています。レンズ直径が虹彩より小さく、まばたきの度に上下にずれるため慣れるまで時間がかかりやすいですが、目に酸素がよく届くメリットがあります。

2.ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの違い

ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズには、次のような違いがあります。どちらにしようか悩んだときは参考にしましょう。

  • サイズ
  • 見え方・矯正力
  • 酸素透過性
  • レンズ交換スケジュール
  • レンズケア

サイズ

ソフトコンタクトレンズは虹彩より大きく、ハードコンタクトレンズは虹彩より小さいサイズです。

ソフトコンタクトレンズのレンズ直径(DIA)は14.0mm前後が一般的で、コンタクトレンズの端(エッジ)が白目に触れるので異物感が少なく、装用感も良くなります。

一方、ハードコンタクトレンズのDIAは9.0mm前後が目安です。
エッジが角膜に触れてゴロゴロとした違和感を覚えやすくなります。ただし、サイズが小さい分、簡単に装用できる点はメリットです。

見え方・矯正力

ソフトコンタクトレンズでも近視や乱視の矯正はできますが、ハードコンタクトレンズは強度の近視、複雑な乱視の矯正も対応できます。
また、素材が変形しにくく、光学性も優れているため、良好な視力を期待できます。

しかし、ハードコンタクトレンズはまばたきで上下に動くため、慣れるまでは見にくさを覚える方もいるようです。

ソフトコンタクトレンズなら瞳を覆うサイズ感なのでフィットしやすく、初心者の方でもクリアな視界を手に入れやすいでしょう。

酸素透過性

ハードコンタクトレンズの方が、酸素が目に届きやすい特徴があります。
サイズが小さいこともそうですが、まばたきでハードコンタクトレンズが動いて涙液交換が促され、涙に溶け込んだ酸素が目に供給されることも酸素供給量が多くなる理由のひとつです。

一方、ソフトコンタクトレンズでも「シリコーンハイドロゲル」と呼ばれる新素材が登場し、ハードコンタクトレンズと同等かそれ以上の酸素透過性を期待できるようになっています。

レンズ交換スケジュール

ソフトコンタクトレンズは、使用期限によって次の3種類に分けられます。

  • 1day(使い捨てタイプ)…当日のみ使用可。つけて外すと再装用できない。
  • 2week、1month(定期交換タイプ)…使用期限内であれば、ケアしながら再装用できる。
  • コンベンショナルタイプ…ケアしながら長期間繰り返し装用できる。

一方、ハードコンタクトレンズは開封後1~1年半程度が寿命となっており、使い捨てや定期交換タイプはありません。

レンズケア

ソフトコンタクトレンズは水分を多く含む素材でできているため、雑菌が繁殖しやすいです。
使い捨ての1dayタイプはレンズケア不要ですが、それ以外のタイプは洗浄や消毒といったケアが毎日必要になります。

ハードコンタクトレンズもお手入れは必要ですが、ほとんどがこすり洗い不要の浸け置きタイプとなっており、ソフトコンタクトレンズに比べて簡単にできます。

3.ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズそれぞれに向いている人

ソフトコンタクトレンズにもハードコンタクトレンズにも長所と短所があるため、どちらがおすすめとは言い切れません。
それぞれの特徴を理解して、自分の用途や希望に合った方を選びましょう。

参考までに、使用シーンや求める性能ごとによく選ばれるコンタクトレンズをご紹介します。

ソフトコンタクトレンズに向いている人 ハードコンタクトレンズに向いている人
・スポーツ中に使いたい人
・1カ月に数日しか使わない人
(1dayタイプ)
・忙しくてレンズケアの時間がない人
(1dayタイプ)
・強い近視や乱視がある人
・毎日使用するコンタクトレンズ代を安く抑えたい人
・目が乾きやすい人

4.まとめ

コンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの2種類に分かれます。
ソフトコンタクトレンズは水分を含み、違和感が少なく装用しやすいです。
ハードコンタクトレンズは水分を含まず、酸素透過性に優れますが、慣れるまで時間がかかることもあります。

両者の違いはサイズ、見え方・矯正力、酸素透過性、レンズ交換スケジュール、レンズケアなどです。ソフトコンタクトレンズはサイズが大きくフィット感が良く、初心者やスポーツ中の使用に適しています。ハードコンタクトレンズは近視や複雑な乱視の矯正に優れ、酸素透過性が高い特徴があります。

最適なコンタクトレンズを選ぶ際には、個々の特性や目的に合わせて判断しましょう。

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