ドラッグストアや通販サイトには非常に多くの種類のコンタクトレンズが並んでおり、一体どれを買えばいいのかよく分かりませんよね。
自分に合わないコンタクトレンズは、目や体全体の健康に多大な影響を及ぼしますので、慎重に選ぶ必要があります。
この記事では、コンタクトレンズの種類とタイプ別の選び方について、詳しく解説します。
１．コンタクトレンズの種類
コンタクトレンズは大きく2種類に分けられます。
ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズとは、水分量の多い柔らかめの素材でできたレンズを指します。
レンズが柔らかいため目に馴染みやすく、ズレも少ないことから激しいスポーツも可能です。
また、ハードタイプよりつけ心地がよく、初心者でもすぐに慣れるでしょう。
レンズの寿命は1〜1.5年ほどで、ハードタイプと比較して経済性は若干落ちます。
また、繰り返し使う定期交換タイプは毎日のお手入れが必要です。
ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは、水分を含まない硬い素材でできたレンズです。
サイズは黒目より小さいため目の負担は少なく、光学性にも優れており極度の近眼や乱視の矯正にも対応できます。
レンズの寿命は2〜3年ほど持つため、使い捨てコンタクトレンズより経済的です。ハードタイプのレンズは酸素を通しやすく、長時間利用しても目に優しいといったメリットもあります。
一方で、レンズが硬いため初めての人は違和感を覚える人も多く、慣れるのに時間がかかるのがデメリット。また、目から外れやすいため、激しいスポーツをする人には不向きとされています。
２．使い捨てコンタクトレンズの種類
ソフトコンタクトレンズには、1日～1カ月で交換する使い捨てタイプもあります。
ワンデータイプ
ワンデータイプのコンタクトレンズは1日間のみの利用を前提に作られており、目から一度外すと再利用はできません。
毎日新しいレンズに交換するためお手入れが不要で取り扱いやすく、常に清潔な状態を保てることから眼病予防にもつながります。
使用期間が明確なため交換するタイミングが分かりやすく、デートやスポーツ、旅行など、たまの機会にしかコンタクトレンズを使わない人にもおすすめです。
一方で、毎日使い続けるにはコストがかかります。
2ウィーク／マンスリータイプ
2ウィーク／マンスリータイプのコンタクトレンズは、2ウィーク＝2週間やマンスリー＝1カ月といったように、決められた期間で新しいレンズと取り替えます。
ワンデータイプと比べて半分以下とコストが安く済むため、コンタクトレンズを毎日装着する人におすすめです。
一定期間使用できるため買い替える手間も省けますが、毎日のお手入れが必要なのがデメリット。お手入れは洗浄液をつかってレンズに付着した汚れを丁寧に取り除き、レンズケースに入れて保管します。ケアを怠ると、アレルギー性結膜炎などの眼病に罹ってしまう恐れがあります。
３．タイプ別コンタクトレンズの選び方
ここからは、タイプ別にコンタクトレンズの選び方を紹介します。
経済性を重視する方なら
コストを安く済ませたいのなら、ハードコンタクトレンズがおすすめです。
レンズの寿命は2〜3年ほどで、度数が進まない限り、その間は新たなレンズを購入する必要がありません。
ハードレンズはレンズが硬く、慣れるには時間がかかりますが、お手入れも簡単です。
アレルギーがある方なら
アレルギーを抱えている方には、ワンデータイプの使い捨てコンタクトレンズがおすすめです。
常に新しいレンズに交換するワンデータイプであれば、レンズに付着した汚れによる眼病予防につながります。
また、レンズの汚れを翌日に持ち越さないため、花粉症などのアレルギーをお持ちの方にも適しているでしょう。
近視や乱視が強い方なら
近視や乱視が強い方には、ハードコンタクトレンズがおすすめです。
ハードタイプであれば、強度の近視や乱視にも対応できます。
一方のソフトコンタクトレンズによる近視の矯正力は、「-10.0D」が限界です。近年では乱視用のソフトコンタクトレンズも開発されていますが、数が少なく選択肢は限られます。
目が乾きやすい方なら
目が乾きやすいのであれば、含水率の少ないソフトコンタクトレンズがおすすめです。
ソフトタイプは水を吸収しやすい性質を持ちますが、含水率が低いレンズであれば涙をあまり吸わないため、目が乾きにくくなります。
ドライアイの方にはハードコンタクトレンズも適していますが、目の異物感が気になってしまう場合におすすめです。
目が疲れやすい方なら
目が疲れやすい方であれば、酸素透過率の高いソフトコンタクトレンズがおすすめです。
酸素透過率はDk/L値で表され、数値が高いほど酸素をよく通すレンズです。目が疲れやすい人は、Dk/L値が80以上のレンズを選択しましょう。
激しいスポーツをする方なら
激しいスポーツをする方であれば、ソフトコンタクトレンズや使い捨てコンタクトレンズがおすすめです。
ソフトタイプであればズレたり外れたりすることが少ないため、スポーツの激しい動きにも対応できます。
ただし、スポーツをした後のレンズには汗やホコリなどが付着しやすいため、2ウィークやマンスリータイプはお手入れを欠かさないようにしましょう。
デスクワークが多い方なら
デスクワークが多い方なら、ハードコンタクトレンズがおすすめです。
長時間パソコンの画面を見続けていると、瞬きが少なくなって涙が減少し、目の乾きや疲れが起こりますが、一方のハードタイプは涙を吸収しないため、目の乾燥を防げます。
また、ハードタイプは酸素透過率も高く、ソフトタイプと比較して長時間の利用でも目に優しいといったメリットもあります。
４．まとめ
コンタクトレンズには、ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズがあります。
ソフトコンタクトレンズには使い捨てのタイプがあり、定期的に交換して衛生的に使用したい方におすすめです。
それぞれに特性がありますので、この記事を参考に自分に合ったレンズを選択しましょう。
