コンタクトレンズが曇る原因とは?4つの原因と予防法を徹底解説。

コンタクトレンズの基礎知識

「最近、コンタクトレンズをつけると白く曇る……」
「コンタクトレンズで片目だけ曇るんだけど、何が原因?」
そんな疑問をお持ちではありませんか。

確かに、コンタクトレンズを使っていると時々、視界が曇ったり霞んだりすることがあります。
メガネとは違い、コンタクトレンズは外して拭くわけにはいきませんので、困りますよね。

コンタクトレンズの曇りは、お手入れの不備によるレンズの汚れや眼病などが原因です。
この記事では、コンタクトレンズが曇る4つの原因と予防法について、詳しく解説します。

1.コンタクトレンズが曇る4つの原因

まず、コンタクトレンズが曇る4つの原因について見ていきましょう。

涙に含まれるタンパク質や脂質

1つ目の原因は、涙に含まれるタンパク質や脂質によるレンズの汚れです。

涙は、目の上にレンズを浮かべるとともに、乾燥を防ぐ働きも持つたいへん重要なもの。
ところが、空気に触れて酸化したり乾燥したりすると、涙に含まれているタンパク質や脂質が有害なものに変化して、レンズを曇らせてしまうのです。

レンズに付着した汚れは蓄積されて固着し、そのまま使い続けると、目のキズやアレルギー性結膜炎を引き起こしてしまうことも。

なお、涙に含まれるタンパク質や脂質の量は一人ひとり違うため、レンズの汚れ具合は人によって異なります。

化粧品などに含まれる油分

2つ目の原因は、化粧品などに含まれている油分がレンズに付着することです。
メイクに使うファンデーションやクレンジングオイル、ハンドクリームなどが手に残ったままレンズを扱うことによって、曇りが発生します。

近年ではウォータープルーフタイプの化粧品が増えており、しっかりと手を洗っても指先に成分が残ってしまうケースがあります。
また、まつ毛の生え際ギリギリのところまでメイクすると、まばたきの際にレンズに成分が移り、レンズを汚してしまうことも。

これらの油分はレンズの水分を弾くため、洗浄液に浸すだけでは落ちません。
油分をしっかりと除去するには、お手入れの際のこすり洗いが有効です。

アレルギー性結膜炎の分泌物

3つ目の原因は、アレルギー性結膜炎の分泌物がレンズに付着していることです。
アレルギー性結膜炎の症状が進むと、充血や目のかゆみなどとともに、サラサラとした大量の目やにが発生してレンズを曇らせます。

アレルギー性結膜炎による目やには白く濁っていることが多く、レンズにかかると視界が悪化します。
また、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎も、黄色や白色の目やにが分泌される眼病です。

レンズが曇るほどの目やにが発生するなど、目の違和感が続くようであれば、早めに眼科を受診しましょう。

コンタクトレンズの劣化

4つ目の原因は、コンタクトレンズが劣化していることです。
定められた使用期間が過ぎたレンズは、耐久性などに問題が発生して曇ることがあります。

使用期間とは、開封したカラコンがいつまで安全に使えるのかを日数で表したものです。
種類としては、1日で使い捨てる「1Dayタイプ」や、1ヶ月間使える「マンスリータイプ」などがあります。

それぞれのレンズは使用期間に基づいて設計されており、これを超えて使用を続けると品質が変化して曇ってしまうのです。
レンズごとの使用期間は、パッケージや製品サイトなどでチェックしましょう。

2.コンタクトレンズが曇るのを防ぐ方法

次に、コンタクトレンズの曇りを予防する4つの方法について、詳しく解説します。

事前にしっかりと手洗いする

1つ目の予防法は、事前にしっかりと手洗いすることです。
手洗いが不十分な指でレンズを触ると、汚れが付着して曇りの原因になります。

まず、コンタクトレンズの付け外しをする際には、手を入念に洗いましょう。
水だけだと油分が落ちないことがありますので、手洗い時にはハンドソープや石鹸を使って洗い流してください。

特に、日頃からメイクやハンドクリームを使う方は要注意。
メイクと一緒につける方は、コンタクトレンズを先にすると安心です

常に清潔な手でコンタクトレンズを取り扱うことで、曇りを防ぎましょう。

コンタクトレンズのお手入れを欠かさない

2つ目の予防法は、コンタクトレンズのお手入れを欠かさないことです。
お手入れが不十分なまま使用すると、汚れが蓄積されてレンズが曇りやすくなります。

レンズをお手入れする際は、洗浄液を使って指先で必ず「こすり洗い」しましょう。
最近では「こすり洗い不要」と謳った浸け置きタイプの洗浄液も出回っていますが、固着した汚れや水分をはじく油分などには洗浄効果が期待できません。
浸け置きは滅菌効果しかありませんので、必ずこすってレンズの汚れを落としてください。

また、強くこすり過ぎるとレンズが破れてしまいますので、指の腹を使ってやさしく裏表を洗い、洗浄液でしっかりとすすぎましょう。
こする回数は、それぞれ20回前後が目安です。

1Dayタイプのレンズに替える

3つ目の予防法は、1Dayタイプのレンズに替えることです。

1日で使い捨てる1Dayタイプであれば、汚れを気にせず常に清潔なレンズを使えます。
毎日レンズが新しくなるため、手間がかかるお手入れも不要です。

1Dayタイプはマンスリータイプなどと比較してコストが高くつくのが欠点ですが、眼病になるとコンタクトレンズが使えなくなる上に、治るまでには時間も費用もかかります。

コンタクトレンズの曇りで悩んでいるのであれば、汚れが蓄積されない1Dayタイプを試してみましょう。

コンタクトレンズの使用期間を守る

4つ目の予防法は、コンタクトレンズの使用期間を守ることです。
1Dayタイプであれば開封後1日ごと、マンスリータイプであれば開封後1ヶ月ごとに新しいレンズに交換すれば、品質が保たれてレンズの曇りを防げます。

使用期間を超えたレンズは、劣化だけでなく汚れも溜まりやすいため、アレルギー性結膜炎などを引き起こす可能性も。
劣化したレンズが破れて目にキズが入り、重篤なトラブルを招いてしまう恐れもあります。

もったいないからと使用期間を超えて使い続けると、ケチったレンズ代以上の出費だけにとどまらず、コンタクトレンズ自体が使えなくなってしまうこともあります。
レンズごとに定められた使用期間は、必ず守りましょう

3.まとめ

今回は、コンタクトレンズが曇る4つの原因と予防法について解説しました。

コンタクトレンズが曇るのは、レンズ付着した汚れや眼病の分泌物が原因です。
曇りを防ぐために、入念に手洗いしてからレンズをしっかりとお手入れしましょう。
いつでも清潔なレンズを使える、1Dayタイプもおすすめです。

レンズごとの使用期間も必ず守り、健康的なコンタクトレンズ生活を過ごしましょう。

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