【初心者】一目で分かるコンタクトの種類!サイズや度数も解説

コンタクトレンズの基礎知識

「コンタクトにしよう!」と思い立って調べてみると「ソフト・ハード、1day・2week、カラーや柄まであるの!?」と、あまりにも種類が多くて初めての人は困ってしまいますよね。

初心者がその違いを理解して、自分にぴったりのコンタクトを探すのはとても大変です。

そこでこの記事では、コンタクトレンズの種類やその特徴について、一目で分かるようにご紹介していきます。コンタクトを選ぶときの手順にそって詳しく解説するので、初心者の方でも簡単にコンタクトが選べるようになりますよ。

1.コンタクトの種類は使い方・サイズ・度数・デザインのすべてが豊富!

多くの人が毎日利用するコンタクトレンズですが、実は高度管理医療機器に分類されるほど繊細なもの。種類がとても多いのは、着ける人が目の状態やライフスタイルに合わせて、もっとも健康に配慮できるレンズを選べるようにするためなんです。

コンタクトは正しい使い方をしないと眼病の原因にもなります。自分の目の特徴や使い方に合うものを上手に選んでいきましょう。

コンタクトレンズの種類は、使用期間の長さ、付け心地、管理の手間、目のサイズや度数、用途などによって細かく枝分かれしていきます。初めての人は以下の手順で選ぶとスムーズです。

<コンタクト選びの手順>

  1. コンタクトの利用期間のタイプを選ぶ→長期利用or使い捨て
  2. 長期利用の場合→レンズの固さを選ぶ(ハードレンズorソフトレンズ)
    使い捨ての場合→レンズの使用期間(1day、2week、1month)を選ぶ
    ※使い捨てコンタクトのレンズはソフトが一般的
  3. コンタクトのサイズと度数をチェックする(BC、近視・乱視の度数など)
  4. レンズに欲しい機能を選ぶ(UVカットやブルーライトカットなど)
  5. デザインを選ぶ(クリア・カラー・柄など)

コンタクトレンズは利用期間によってその後に選べるレンズの種類が変わっていきます。また、レンズの種類によって付け心地やケアの手間にも違いが出てきます。ご自身の好みやライフスタイルに合わせて手順を追って選ぶのが失敗しないコツです。

次の章から各項目について詳しく解説していきます。

2.コンタクトの種類【利用期間のタイプと特徴】

まずは、長期利用タイプまたは使い捨てタイプ、どちらのコンタクトレンズにするか選びます。長期利用タイプは一枚のコンタクトレンズを数年間使い続ける。使い捨てタイプは1日~3ヵ月など定期的に新しいレンズに交換する仕様になっています。

有効期限 メリット デメリット
長期利用タイプ ハード 2~3年 ・酸素をよく通すから目に優しい
・乱視矯正に優れている
・一番コスパが良い(1日45円程度)
・ソフトより慣れるのに時間がかかる
・毎日のケアとケア用品が必要
・なくすと大変
ソフト 1~1年半 ・柔らかく瞳になじみやすい
・激しく動いても外れにくい
・コスパが良い(1日63円程度)
・毎日のケアとケア用品が必要
・なくすと大変
使い捨てタイプ
(ソフトレンズが一般的)
1day 1日 ・ケアが不要で衛生的
・乱視、遠近両用、カラコンなど種類が豊富
・交換日を忘れないで済む
・なくしてもすぐ交換できる
・ケア用品が不要なので持ち運びしやすい
・一度外すと再利用できない
・一番コストが高い(1日165円程度)
2week 2週間 ・2週間以内なら繰り返し装着できる
・乱視、遠近両用、カラコンなど種類が豊富
・1箱6枚入が一般的なので、なくしてもすぐ交換できる
・1dayよりもコストが安い(1日77円程度)
・毎日のケアとケア用品が必要
・ケアを怠ると不衛生になりやすい
・使わなくても開封したら2週間で交換
・交換日を忘れやすい
・なくすと1dayよりもよりも損失が大きい
1month 1ヶ月 ・1ヶ月以内なら繰り返し装着できる
・1箱3枚入が一般的なので、なくしてもすぐ交換できる
・1dayよりもコストが安い(1日77円程度)※2weekと同じ
・毎日のケアとケア用品が必要
・ケアを怠ると不衛生になりやすい
・1dayや2weekと違って乱視や遠近両用などの種類が少ない
・使わなくても開封したら1ヶ月で交換
・なくすと1dayよりもよりも損失が大きい

長期利用タイプの一番のメリットはハードレンズが選べることでしょう。酸素をよく通すので目に優しく、コストを最も抑えられるので毎日長時間使用する方にはおすすめです。乱視の補正にも優れています。

ただし、ハードレンズは慣れるのに時間がかかるという難点もあります。初めての方は目に馴染みやすいソフトレンズが良いかもしれません。ハードより外れにくいので、目をよくこすってしまう人やスポーツをする人にも向いています。

使い捨てコンタクトは定期的に清潔なレンズに交換できるのがメリットです。1day、2week、1monthの3タイプに分かれることが多く、ブランドは限られますが季節ごとに取り換える3monthもあるようです。

1dayはその日限りで捨ててしまうのでお手入れ不要ですが、それ以外の使い捨てレンズは長期利用と同じように毎日のケアが必要です。また、レンズの寿命を超えて使用すると思わぬトラブルを招きかねません。正しいケアと使用期限を守る自信がない人は多少割高でも1dayが安心でしょう。

3.コンタクトの種類【サイズ・度数・機能】

ハードやソフトのレンズタイプを選べたら、次は眼科の処方箋に沿ってコンタクトのサイズ、度数、機能を選びます。
※コンタクトの購入には眼科医の処方箋が必須なので、購入前に受診しましょう。

コンタクトのサイズや度数の見方

コンタクトレンズは視力を補正する医療機器です。瞳の大きさに合ったサイズや度数の者を着けなければ眼病や視力の悪化を招く可能性もあります。コンタクトの箱や購入画面には下のようなサイズや度数の表示が記載されているので、見方を覚えておきましょう。

意味 特徴
PWR
(パワー)
レンズ度数 マイナス(-)は近視用、プラス(+)は遠視用。数字が大きいほど度数が強い。
BC
(ベースカーブ)
レンズのカーブ 左右の瞳ごとにフィットするBCサイズを選ぶ。数字が大きいほどカーブが緩やか。
DIA
(ダイアメター)
レンズ直径 黒目よりも少し大きい13~15mmが一般的
CYL
(シリンダー)
乱視度数 数値が高いほど強度の乱視になる
AXまたはAXIS
(アクシス)
中心軸 乱視の方向軸。乱視用レンズは角度がずれないように設計されている。
ADD
(アディション)
加入度数 遠近両用レンズの加入度数(手元補正用のプラス数値)。コンタクトレンズのメーカーによって表記に違いがある。
+1.00・+1.50・MAX+1.25やLO・MED・HIなど

上記の中で多くの人が軽視しがちなのがBC(ベースカーブ)。日本人向けのコンタクトの場合は8.3~9.0mmの範囲から1~3種選べるようになっているのが一般的なので、できるだけ数値が近いものを選びます。BCが合わないレンズはズレや充血、ドライアイの原因になるので注意しましょう。

UVやブルーライトカット機能の紹介

コンタクトレンズには紫外線やブルーライトを軽減してくれる機能がついているものもあります。UVカットレンズはサングラスをかけにくい季節や場所でも紫外線対策ができるのでとても便利です。ブルーライトカットレンズはPC作業が多いけど眼鏡が苦手な人などにおすすめです。

4.コンタクトの種類【デザイン】

自分のライフスタイルや目の特徴に合うコンタクトが分かったら、レンズのデザインを選びます。最近のコンタクトレンズはデザインが豊富で、視力矯正だけでなくオシャレや趣味にも活かせます。デザインはクリアレンズ・カラコン・特殊柄の3つに大きく分けられます。

クリアレンズ

視力矯正を目的に初めてコンタクトレンズをつける人は、無色透明のクリアレンズがおすすめです。近視、乱視、遠近両用など視力補正できる種類も度数の幅も豊富で、目に酸素が届ける(酸素透過率)も高いため安心して利用できます。

コンタクトレンズは1日に着けられる装用時間というものがあり、デザインに大きく影響されます。クレアレンズは最も長く着けられる負担の少ないレンズです。

カラコン

カラコン(カラーコンタクトレンズ)はレンズに色がついているコンタクトレンズです。視力矯正する「度あり」レンズだけでなく、メイク感覚で利用できる「度なし」があることも特徴です。

黒目の色や大きさを色々と変えられるので、さりげない目元の印象アップからインパクトのある外国人風の青い目まで様々なおしゃれが楽しめます。ただし、レンズに色素をつける構造上、クリアレンズよりも酸素透過性が低い製品が多いため装用時間が短めになります。

特殊柄

特殊柄はカラコンの中でもちょっと変わったデザインが施されているレンズです。瞳の中に白い輝きが入ったもの、キラキラした銀河系風、三白眼、ホラーな血走った目など非日常感があるユニークなデザインが楽しめます。

凝ったデザインほど酸素透過性が低く、長時間使用すると目に負担がかかります。コスプレや舞台などのイベント時など限られた時間で装用時間を守って使用しましょう。

5.コンタクトの購入は眼科の受診が必須

コンタクトレンズはネットや店舗でも購入できますが、購入には眼科の処方箋が必要です。また、自覚症状がなくてもコンタクトが付けられない眼病やアレルギーなどの体質もあります。着ける前に必ず眼科を受診しましょう。

多くの眼科では初めてコンタクトにする旨を伝えると、視力やBC、眼病などの検査の他に目の悩みに合わせた選び方や正しい使い方を指導してくれます。プロのサポートを受けながら本物のコンタクトを入れて試せるので、初心者は特に安心です。

その場でコンタクトレンズを購入できる病院も多いので、時短にもなるでしょう。もちろん、処方箋をもらってあとからじっくり自分で探すこともできます。

また、コンタクトを使用している場合は定期的な診察を受けることも大切です。目に異物を入れるのですからトラブルはどうしても起こりやすくなります。3ヵ月に1度は眼科で健診を受けましょう。

6.まとめ

高度な医療機器であるコンタクトレンズは目の負担を減らすために、選ぶときは使い方・サイズ・度数・デザインなど多くの種類から選ばなくてはなりません。でも、選ぶ手順や種類の見方を覚えれば、初めてでも失敗せずに購入できます。

コンタクトレンズは、自分のライフスタイルや使う目的、目の特徴に合わせて選ぶことが大切です。購入には眼科の処方箋が必須ですが、初心者の人には手厚いサポートがあるので眼科でコンタクトについて相談するといいでしょう。

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