コンタクトは何歳までできる?やめるタイミングや理由とは

コンタクトレンズのお悩み

「そういえば、コンタクトをしてる高齢者っていないかも…?」中高年になって、そう気づいた人もいるのではないでしょうか?学生時代からコンタクトで過ごしてきた世代にとって、何歳までできるのだろう…という不安は当然かもしれません。

実は、コンタクトレンズ自体に年齢制限はないのですが、ある程度の年齢になるとやめる人が多いんです。みなさん、いつ、どんな事情でコンタクトをやめるのでしょうか?

この記事では、コンタクトレンズをやめるタイミングやその理由、やめた後はどうするべきかについて解説します。

1.コンタクトに何歳までという制限はないが限界が来る

コンタクトレンズに医療的にやめるように推奨される年齢制限などはなく、高齢の方でも目に問題がなければ普通に使用できます。実際、レンズ性能が理由でコンタクトをやめる人はほとんどいません。

ただし、コンタクト自体に問題がなくても、歳を重ねると使い手側の事情が変わってきます。

加齢による涙量の変化や老眼のはじまり、毎日のケアやレンズの取り外しなど繊細な作業が難しくなるなど、高齢になっておこる様々な変化がきっかけで、多くの人がある程度の年齢になるとコンタクトに限界を感じてやめてしまうのです。

2.コンタクトレンズをやめるタイミングや理由

では、高齢になってからコンタクトレンズをやめる人の理由やタイミングについて詳しくみてみましょう。

涙の分泌量の減少

多くの人は、歳を重ねると涙の分泌量が減少してドライアイが年々強まる傾向があります。コンタクトは涙に浮いているのが正しい状態なので、うるおい不足で使用すると乾きやすくなり、ドライアイの悪化や角膜障害につながります。

付け心地も悪くなるのでメガネに切り換える日が徐々に増え、やがてコンタクトをやめてしまいます。

角膜内皮細胞の減少

目の表面をつくる角膜内皮細胞は、加齢やコンタクトによる酸素不足で減少し、減ると再生しない細胞としても知られています。角膜内皮細胞が減りすぎてしまうと、角膜の濁りの原因になる上、眼科手術も受けられなくなる可能性があります。

老後に起こりやすくなる目のトラブルや手術に備えてコンタクトをやめる人も多いのです。

老眼鏡との併用が不便

早い人だと40代から老眼が始まりますが、「コンタクトをつけているのに、さらに老眼鏡を掛けなければならないことが面倒になった。遠近両用メガネ1つでいいや。」という人も結構います。

コンタクトのケアやつけ外しが面倒

歳をとると指先の感覚や動きが鈍くなり、繊細さが必要なコンタクトのケアやつけ外しが難しくなります。また、目元の筋肉が衰えてまぶたが引き揚げにくくなるため、それもレンズのつけ外しを妨げます。

毎朝のようにレンズを落としたり、時間がかかって苦労するのなら、やめてしまうのも無理はありません。

白内障手術のため

白内障の手術を受ける人は、ほとんどそのタイミングでコンタクトをやめると言っても過言ではないでしょう。白内障は60~70代で約8割、80歳以上までにはほぼ全員が発症すると言われています。

白内障の手術の前後はコンタクトができません。また、手術を受ける際に眼内レンズをいれて視力を戻す人も多いので、コンタクトが必要なくなるのです。

3.今のコンタクトに限界を感じても遠近両用や眼内レンズがある

眼鏡が嫌でコンタクトをしていたのに、もしコンタクトに限界を感じたらどうすればいいのでしょうか?高齢になってからのメガネ以外の視力矯正では、遠近両用コンタクトや眼内レンズが便利です。

遠近両用コンタクト

老眼が始まり、老眼鏡をかけはじめると近視用コンタクトとの併用は不便ですよね。そんな方には遠近両用コンタクトが便利です。

1枚のコンタクトレンズに近くが見えやすい度数と遠くが見えやすい度数の両方が入っており、2つのアイテムの役割を兼ねてくれます。

眼内レンズ

白内障で水晶体が濁ってしまうと、手術で取り除いてメガネでピントを合わせるしか方法はありませんでしたが、いまは水晶体の代わりになる人工の眼内レンズを入れる方法もあります。

眼内レンズの種類は増えており、乱視に対応するものも。選択肢は増えつつあります。

4.何歳まで?と不安になったら眼科医に相談しよう

コンタクトレンズに年齢制限はないが、加齢によって角膜内皮細胞や涙の分泌量が減った状態でコンタクトをすると、角膜の透明性が保てない、ドライアイの症状が強くなるなどのリスクが高まります。

コンタクトレンズの装用時に違和感を覚えたり、老眼の始まりで不安になったりしたらすぐ眼科医に相談しましょう。

5.まとめ

コンタクトレンズは何歳まででも使える医療器具です。年齢制限はありませんが、加齢による目の状態の変化によりコンタクトレンズの装用をやめてしまう人は少なくありません。

近視用コンタクトに限界を感じても、遠近両用コンタクトや眼内レンズといった選択肢もあります。老眼鏡との併用やコンタクトのつけ外しが億劫な方、白内障手術でコンタクトをつけられない方も快適な生活を送れます。

年齢を重ねてコンタクトの使用に不安を覚えたら、眼科を受診するようにしましょう。

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