コンタクトで目が痛い!?原因と対策【装用直後・装用中・外した後】

コンタクトレンズの基礎知識

コンタクトをして目が痛くなると、「いつものレンズなのになんで…?」と不安を感じますよね。

コンタクトに関係する痛みの原因はたくさん考えられますが、目が痛い!と感じたタイミングからある程度、理由をしぼることができるんです。

そこで今回は、コンタクトで目が痛いときの原因と対処法を、装用直後・装用中・外した後の3つに分けて解説していきます。コンタクトとの上手な付き合い方も紹介するので、今後の対策としても参考にしてくださいね。

1.コンタクトの【装用直後】に目が痛くなる理由と対処法

まず、コンタクトを装用してすぐに目が痛くなったときの理由と対処法を確認していきましょう。

装用直後に目の痛みを感じる理由

コンタクトをつけてすぐに目の痛みを感じた場合は以下の理由が考えられます。

レンズに傷や破損がある

レンズに傷があったり、欠けたりしていると、つけてすぐに痛みや違和感を覚えることがあります。

ほこりなどの異物が付着している

コンタクトにほこりやゴミなどの小さな異物がついていると、角膜が傷ついて痛みを感じることがあります。

洗浄液や消毒液が残っていた

使用している洗浄液・消毒液によっては液がレンズに残っていると、目にしみる場合があります。

レンズの裏表が逆になっていた

コンタクトがきれいで傷や破損がなくても、裏表が逆になったまま装着すると、目の中でレンズが動いてゴロゴロとした異物感を覚えやすいです。

装用直後に目の痛みを感じる時の対処法

コンタクトをつけてすぐに痛みを感じたときは、まずはレンズを外して傷や汚れがないかをチェックします。

傷がついているレンズや、1dayタイプであれば新しいものに変えてください。2week、1monthで傷がないレンズは、十分に洗浄してから裏表を確認して装用しましょう。洗浄液などで目がしみる感じがあった場合は、大量の流水かぬるま湯で目を洗います。

異物感や痛み、目の赤みが引かない場合は目が傷ついているかも知れません。無理に装着せず眼科を受診しましょう。

2.コンタクトの【装用中】に目が痛くなる理由と対処法

次に、コンタクトを装用中に目が痛くなったときの理由と対処法を見ていきましょう。

装用中に目の痛みを感じる理由

コンタクトをつけているときに、目の痛みを感じた場合は以下のような理由が考えられます。

レンズに傷や破損がある

つけてすぐは症状がなくても、目をこすったタイミングで破損したり、まばたきを繰り返すうちに気が付かなかった傷で目を痛めることがあります。

ほこりなどの異物が付着している

風でほこりが目に入ったり、メイクをしたときに粉飛びしたアイシャドウマスカラの繊維がレンズに付着するケースもよくあります。

タンパク質や眼脂が付着している

体内から分泌されるタンパク質や目やにが汚れとなってレンズに付着すると、目に違和感や痛みがでるかもしれません。

レンズが乾燥している

レンズが乾燥した状態でまばたきをすると、摩擦によって角膜が傷つけられ、痛みが現れることもあります。

装用中に目の痛みを感じる時の対処法

痛みを感じた時点ですぐにコンタクトを外して目を休ませましょう。目の異物感が引かない時や充血が見られるときは、受診も必要です。

再度装着する場合は目の症状が落ち着いてから、1dayであれば新しいものを、2week、1monthタイプなら傷や汚れがないかをよくチェックして、十分に洗浄してから装用します。つけるときはレンズの裏表を確認しましょう。

2weekや1monthのレンズでは、体内から分泌されるタンパク質や脂質の汚れが時間とともに固着して装用感の悪化につながる可能性もあります。定期的タンパク除去剤で汚れを落とすとリスクを軽減できます。

3.コンタクトを【外した後】に目が痛くなる理由と対処法

コンタクトを外した後に目が痛くなったときの理由と対処法をチェックしていきましょう。

外した後に目の痛みを感じる理由

コンタクトを外した後から目の痛みを感じた場合は、以下の原因が考えられます。

装用時間が長すぎた

コンタクトの装用時間は長ければ長いほど目の負担になります。特に酸素を通しにくいカラコンは装用時間が短く設定されているので、つけすぎに注意しましょう。

外すときに目を傷つけた

コンタクトを外すときに、爪などで目を傷つけてしまった場合も、あとから痛みやゴロゴロ感が現れる恐れがあります。

目の乾燥

コンタクトをつけているときは、裸眼よりも目が乾燥しやすい状態です。ドライアイになると摩擦で角膜が傷つきやすくなり、外してからも痛みや違和感が残るケースがあります。

眼精疲労

コンタクトの度数がスマホやPCなどの手元の作業に適していないと、目が酷使されることになります。眼精疲労を起こすと目の奥に痛みを感じます。

外した後に目の痛みを感じる時の対処法

目の痛みがすぐに治まるようであれば、そのまま目を休ませて翌日からは装用時間を短くして目の負担を軽減しましょう。

外してしばらくしても痛みが解消されない場合や再装着時に違和感がある場合は、すぐに眼科を受診してください。自己判断で放置すると症状の悪化や眼病を見逃すこともあるため油断は禁物です。

また、頻繁に目の疲れを感じるのなら、眼科で検査を受けてコンタクトの度数を調整してもらいましょう。

4.目が痛くならないためのコンタクトとの付き合い方

目の痛みは目の負担になります。痛みを起こしにくい正しいコンタクトとの付き合い方も理解しておきましょう。

自分のベースカーブ(BC)や度数を知る

コンタクトレンズのベースカーブ(BC)が自分の目に合っていないと、つけたときに痛みや異物感、充血などのトラブルが起こります。また、度数が合っていないと眼精疲労を起こしやすくなります。

目のトラブルを避けるためにも、コンタクトレンズを購入するときは必ず医師の検査と診察を受けて、自分に合ったBC・度数を使用しましょう。

自分に合った含水率を見つける

含水率とは、コンタクトに含まれる水分量を表した数値のことで、50%以上のものを「高含水」、50%未満のものを「低含水」と呼びます。

高含水レンズは酸素を通しやすく、つけ心地が優しい反面、水分を吸収するため瞳が乾燥しやすいのが特徴です。一方、低含水レンズは水分の蒸発量が少なく乾きにくいが、酸素が少し通りにくいというデメリットがあります。

それぞれに良さがあるため、自分の目に合った含水率のレンズを見つけましょう。

レンズケースも清潔に保つ

2week・1monthのコンタクトなら、レンズ本体だけでなくレンズケースも清潔に保つことが大切です。ケースを洗わずに使用したり、洗ったあとの水分がそのままになっていたりすると、ケースの中で菌が繁殖して眼病の原因になります。

コンタクトのお手入れが十分でもケースが不衛生では意味がありません。レンズケースは毎日洗ってよく乾かし、定期的に新しいものに変えましょう。

装着液や目薬を活用する

コンタクト専用の装着液や目薬でうるおいをプラスするのも痛み対策になります。装着液や目薬に含まれるヒアルロン酸などの保水成分が目とレンズの間の水分を保って、乾燥や摩擦による違和感を軽減してくれるでしょう。

自分の目や使用しているコンタクトに合ったタイプを選ぶことが大切です。

目の痛みを感じたら早めに眼科に行こう

目の痛みの原因は自分では判断できないこともたくさんあります。痛みを感じたら早めに眼科を受診して、適切な治療を受けましょう。目の状態によっては、治るまでコンタクトを使用できない場合もあります。無理にレンズを着けず、メガネで受診しましょう。

定期検査を受けていない人は、この機会に検査をして自分にあったコンタクトの度数やカーブ、含水量を相談するのもおすすめです。

5.まとめ

コンタクトで目が痛いときの原因は様々なケースが考えられますが、症状の現れたタイミングによってある程度しぼれます。レンズの傷や汚れ、異物の付着、裏表が逆、乾燥、眼精疲労などが主な理由です。

すぐに外して目を休ませる、清潔で傷のないレンズを正しくつけ直す、レンズやケースの清潔を維持することが対処法になりますが、自己判断せず、早めに眼科を受診することが何より重要です。
定期的な検査や度数の見直しも心がけましょう。

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