コンタクトのBCを徹底解説!意味・症状・測り方・許容範囲と選び方まで

コンタクトレンズの基礎知識

コンタクトレンズのベースカーブ(BC)を何となく選んでいませんか?BCは、度数と同じくコンタクトを選ぶ際に重要な数値のひとつです。

今回はBCの意味、自分に合わないBCを選んでしまった時に起きる症状BCの測り方や選び方を詳しく解説していきます。正しい知識を身に着けて、快適なコンタクトライフを送りましょう!

1.コンタクトのベースカーブ(BC)って何?

ベースカーブ(BC)とは「Base Curve」の頭文字で、レンズのカーブの度合いを表す数値です。一般的にmm単位で表され、数値が小さいとカーブの曲がり具合がきつく、数値が大きいと曲がり具合がゆるやかになります。

ソフトコンタクトレンズの主流はBC8.3~9.0で、0.1刻みで展開されることが一般的です。眼球の大きさとBCが合っていないと様々なトラブルの原因になるため、慎重に選ぶことがポイントです。次の章から詳しく見ていきましょう。

2.BCが合っていないコンタクトが引き起こす症状

目のカーブに合っていないBCのコンタクトレンズをつけると、目のトラブルの原因になります。以下の症状がある方は、BCが合っていないのかもしれません。

充血・異物感・痛み

目の丸みよりBCがきついと、レンズが目を締め付けて圧迫してしまいます。レンズのふちが白目に当たっている状態なので、充血を引き起こしたり、ごろごろした異物感や痛み原因にもなります。

レンズのズレや外れ

目の丸みよりBCがゆるいと、目の上でコンタクトレンズがズレやすくなります。レンズが目の中で動くとかゆみを感じやすく、手で擦って目を傷つけたり、結膜炎を引き起こしたりするリスクがあります。

まばたきの度に大きく動いてしまい、外れてしまうこともあるでしょう。

角膜障害などの眼病

カーブのきついレンズは、角膜内皮障害などの眼病を引き起こす危険性もあります。

角膜内皮障害とは、いわゆる黒目の部分である角膜の一番内側にある角膜内皮が傷つき、むくみや混濁が生じた状態で、視力低下や強い痛みにつながります。治療のために手術が必要になるケースもあるので、自分に合ったBCを選ぶようにしましょう。

眼精疲労による頭痛や吐き気

合わないBCのレンズを使い続けると、眼精疲労から体調不良になってしまう可能性もあります。

眼精疲労は目の疲れから目の周りの血流が悪くなり、肩こりや頭痛、吐き気など全身の不調をもたらします。BCが合わないことがストレスとなり、体調を崩すことも考えられるでしょう。

3.自分に合ったBCの測り方

日本人のBCの平均値は8.6~8.7といわれていますが、個人差も大きいので購入前にきちんと測定することが大切です。BCは自分で測れないので、眼科で検査を受けて調べてもらいましょう。

ただし眼科によっては測定器が置いてない場合もあるので、事前に確認すると安心です。

4.コンタクトのBCの許容範囲と選び方

コンタクトレンズのBCは1ブランドあたり数種類用意されている場合もありますが、中にはBCが1種類しかない商品もあります。

自分のBCに合うコンタクトレンズがない場合は、どのように選べばいいのでしょうか?

BCの選び方

原則として、眼科で自分のBCを測定してもらったら、その数値と同じコンタクトレンズを購入しましょう。

ただし、コンタクトレンズの付け心地はBCだけでなく、レンズの素材厚み、硬さ、レンズ直径(DIA)などからも影響を受けるデリケートなものです。眼科でBCを測定してもらう際に、実際のレンズのフィッティングまでしてみるのが最善といえます。

BCの許容範囲

BCは自分のサイズピッタリでなくても、±0.2mm以内であれば許容範囲といわれています。ソフトコンタクトレンズはやわらかい素材で作られているため、多少の違いであれば柔軟にフィットしてくれるでしょう。 ※個人差があります。

不安な方は、5枚程度を1パックで販売しているお試し用レンズを購入し、0.2mmずれても痛みを感じないか確認するのもひとつの方法です。

ただし、BCが合わないコンタクトレンズは目への負担が大きいため、安易に「±0.2mm以内だから大丈夫」と考えず、違和感があれば装用をすぐに注視してください。

5.まとめ

コンタクトレンズの外箱に表記されているベースカーブ(BC)とは、レンズのカーブの度合いを表す数値です。

自分に合わないBCのレンズをつけると、目が充血したり、かゆみを覚えたりするだけでなく、眼精疲労による頭痛や吐き気など全身の不調が出る場合があります。

自分に合ったBCのレンズを選ぶには、眼科で検査を受け自分のBCを調べてもらうことがおすすめです。違和感なく装用できるコンタクトを見つけ、目の健康を保ちつつコンタクトライフを楽しみましょう。

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