UVカット機能つきコンタクトレンズとは?メリットと防げる眼病を解説。

コンタクトレンズのお悩み

「コンタクトレンズにUVカット機能って必要?」「UVカットコンタクトレンズはどんなメリットがあるの?」といった疑問をお持ちではありませんか。

確かに、お肌の紫外線対策はよく聞きますが、瞳に装着するコンタクトレンズにUVカット機能がある言われてもピンときませんよね。
実は、お肌と同じように目にとっても紫外線は大敵で、浴び続けるとトラブルの原因になります。

この記事では、UVカット機能つきコンタクトレンズのメリットと、防げる眼病について詳しく解説します。

1.目にも紫外線対策は必要!

太陽から降り注いでいる紫外線(UV)の対策は、肌だけではなく目にも必要です。
紫外線は、白目部分の結膜や目の奥にある網膜や水晶体に届き、大きな影響を及ぼします。

例えば、アウトドアや屋外スポーツの後に目が充血して痛くなることがありますが、これは紫外線の影響によって日焼けのような症状が出ているからです。
砂やホコリのせいだと誤解されがちなこの症状は、通常は1日ほどで収まりますが、まれに眼病へと発展することもあります。

また、目に紫外線を浴び続けると、長年の蓄積でものが歪んで見えたり視力低下を招いたりするなどして、手術が必要になるケースも。
目に紫外線を浴びたことが脳に伝わると、メラニン色素が作られて日焼けの原因にもなります。

目は外気に露出しているため、紫外線の影響を直に受ける器官です。
そして、大事な目の健康を守るためには、十分な紫外線対策が必要となります。

2.UVカットコンタクトレンズの仕組み

目の紫外線対策として有効なのが、UVカットコンタクトレンズです。
レンズには「紫外線吸収剤」が含まれており、紫外線をカットして目を保護する役割を果たします。

地表まで届く紫外線にはA波とB波の2種類があり、特にB波が人体に悪影響を及ぼします。
この紫外線は4〜9月ごろが最も強く、肌も日焼けしやすい季節となりますが、冬でも日常的に降り注いでいますので、1年を通した対策が必要です。

なお、UVカットコンタクトレンズが紫外線に起因する眼病を防げるという明確な根拠は、まだ確認されていません。
紫外線から目を守るためには、他の対策と併用することを心がけましょう。

3.UVカットコンタクトレンズのメリット

UVカットコンタクトレンズには、紫外線から黒目を守れる上に、サングラスと一緒に使えるというメリットがあります。詳しく見ていきましょう。

紫外線から黒目を守れる

1つ目のメリットは、黒目部分を紫外線から保護できることです。
コンタクトレンズは黒目の上に直接乗せるため、UVカット機能つきのレンズであれば覆っている部分の紫外線は確実にカットできます。

一般的に紫外線は日傘や帽子などで対策しますが、それでも地面や建物から反射した分を浴びています。
屋内にいる場合でも紫外線は窓ガラスから侵入しますので、完全にカットすることは困難です。
一方で、目に隙間なく密着しているコンタクトレンズであれば、これらの紫外線も確実にシャットアウトできます。

ただし、コンタクトレンズは黒目部分しか覆わないため、白目側の紫外線はカットできません。

サングラスと一緒に使える

2つ目のメリットは、サングラスと一緒に使えることです。
UVカットコンタクトレンズは、サングラスとの併用によって効果的に紫外線をカットできます。

前述の通り、UVカットコンタクトレンズだけでは紫外線から目を守れません。
一方で、サングラスだけでは顔の横から紫外線が入り込んでしまうため、こちらも不確実です。

そこで、UVカットコンタクトレンズをつけてサングラスをかければ、黒目部分の紫外線はもちろん、顔の横からの紫外線も目に入る前にシャットアウトできます。
また、UVカットコンタクトレンズは眩しさを軽減できませんが、サングラスで解消可能です。

紫外線の強い季節には、UVカットコンタクトレンズとサングラスを併用して対策しましょう。

4.紫外線が原因となる眼病

ここからは、紫外線が原因で発症リスクが高まる、5つの眼病について解説します。

翼状片

翼状片(よくじょうへん)とは、白目を覆っている結膜が黒目(角膜)に入り込んでしまう眼病です。
病状が進むと盛り上がった炎症がまぶたと接触して、目にゴロゴロ感が出ます。

さらに病状が悪化すると、角膜がゆがんで視力低下や乱視に発展するケースも。
翼状片の治療はステロイドの点眼薬が使われますが、手術が行われることもあります。

紫外線角膜炎

紫外線角膜炎(しがいせんかくまくえん)とは、野外で長時間、目に紫外線を浴びることで角膜が炎症を起こす眼病です。
特に、晴天のスキー場で雪に反射した紫外線にさらされることで発症することから、雪目や雪眼炎とも呼ばれています。

症状は目に強い痛みや腫れ、充血などで、簡単に言うと「目の日焼け」です。
ほとんどは1日ほどで自然に治りますが、点眼薬での治療が必要になるケースもあります。

なお、電気溶接や殺虫灯などの強い光が原因で起こる角膜炎は「電気性眼炎」と呼びます。

白内障

白内障(はくないしょう)とは、目のレンズである水晶体が白く濁ることで力が低下してしまう眼病です。
主な原因は加齢ですが、赤道付近の地域では白内障の患者が多いことから、浴びる紫外線の量が多い人ほど発症リスクが増大するとも言われています。

白内障にかかると視力が落ちるだけではなく、ものが白っぽく見えたり光を眩しく感じたりするなど、さまざまな症状が表れます。
初期の白内障であれば点眼薬が処方されますが、基本的には手術が必要です。

瞼裂斑炎

瞼裂斑炎(けんれつはんえん)とは、白目にできた凸状の瞼裂斑が炎症を起こす眼病です。

瞼裂斑は紫外線が原因でできると言われている小さな隆起で、通常は無症状なのですが、腫れてくると炎症を起こすことがあり、目の充血やゴロゴロ感が出ます。
治療にはステロイド系の点眼薬が使用され、症状は1〜2週間で収まります。

炎症を起こしていない瞼裂斑は、再発してしまうケースを除き切除はしません。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)とは、目の黄斑という組織が傷んで視力低下を起こす眼病です。
黄斑とは、カメラで言えばフィルムにあたる役割を果たしている組織で、目でものを見る時にたいへん重要な働きをしています。

白内障と同様に主な原因は加齢ですが、長時間の紫外線曝露や喫煙なども大きく影響していると言われており、症状が進むと視野の中心部のゆがみや視力低下などが起きます。

治療は特殊な方法で症状を遅らせるなどの措置が取られ、基本的には完治できない眼病です。

5.まとめ

今回は、UVカット機能つきコンタクトレンズのメリットと、防げる眼病について解説しました。

紫外線は目にも大きな影響を及ぼすため、UVカット対策が必要です。
紫外線吸収剤が含まれているUVカットコンタクトレンズであれば、紫外線から黒目を守れます。
さらにサングラスを併用して、白目部分も確実に紫外線をブロックしましょう。

コンタクトレンズメーカー直営の通販サイト「LENS LiST」では、UVカット機能つきのレンズや、オシャレ女子必須アイテムのカラコンなどを取り扱っています。
箱のまとめ買いや定期便など、お得にレンズが購入できるサービスもありますので、ぜひ一度、LENS LiSTの公式サイトをチェックしてみてくださいね!

タイプから見つける

コンタクトレンズのお悩み
レンズリスト公式ブログをフォローする
LENS LiST公式ブログ
タイトルとURLをコピーしました