コンタクトでアレルギー症状が出るときの原因と対処法

コンタクトレンズのお悩み

「コンタクトをするといつも目がかゆくなる」「やけに目ヤニが出る、目がゴロゴロする」そんな人はコンタクトへのアレルギー症状かもしれません。

コンタクトによるアレルギーは、レンズ本体ではなく付着した汚れや成分に対する反応が多く、これまで何ともなかった人が突然発症するケースも珍しくありません。

アレルギー性結膜炎になると、しばらくコンタクトはお休みです。症状が強い場合はコンタクトの種類や使用を制限されることも。そうなったら不便ですよね。

今回はコンタクトで起こるアレルギーについて、症状や原因、対処法をご紹介します。違和感があったら早めに行動しましょう。

1.コンタクトが原因で起こるアレルギーの症状

コンタクトをしていて下記のような症状がある人は、アレルギー性結膜炎の可能性があります。

  • 目がかゆい
  • 目が乾く
  • 目が充血する
  • 目がゴロゴロする
  • 目やにが多い
  • まぶたの裏にブツブツがある
  • コンタクトがすぐに曇る
  • レンズが上にズレやすい

かゆみが代表的な症状ですが、目ヤニやレンズ曇りなど他に当てはまる症状があったらアレルギー性結膜炎を疑っていいでしょう。

これまでは何ともなくても、花粉やハウスダストが多い環境で過ごしたり、長く使用したレンズに汚れが溜まったりすることで突然発症するケースもよくみられます。

悪化してしまうとコンタクトの種類や使用が制限される他、他の眼病を招くことにもなりかねません。
違和感があったら、コンタクトの使用を中断して早めに眼科を受診しましょう。

2.コンタクトでアレルギー症状がでる原因

アレルギーは特定の物質(アレルゲン)に対して身体が過敏反応することで起こります。
コンタクトレンズの装着で症状がでる場合は、以下の4つの原因が考えられます。

花粉・ハウスダストの付着

春から夏にかけて多いのは、花粉やハウスダストなどのアレルゲン物質がレンズに付着してアレルギーを起こすケースです。特に花粉のアレルゲンは涙に溶けやすい性質があるので、目の全体にかゆみや充血などの症状が広がります。

花粉の場合は一時的な「季節性アレルギー結膜炎」、ハウスダストは「通年性アレルギー結膜炎」と診断されるのが一般的です。

タンパク質などの汚れ

1カ月以上使用できるタイプのコンタクトを使用している人は、ケアで残ったタンパク質汚れがアレルギーの原因になっているかも知れません。
涙に含まれるタンパク質はレンズに付着して時間が経つとアレルゲンに変質します。

レンズに付着したタンパク汚れはまぶたの裏をこすって、ブツブツとした炎症(乳頭)を発生させて目ヤニを出し、またレンズを汚す悪循環を生みます。

コンタクトレンズの種類とケア方法が合っていない

コンタクトレンズは種類によってケア方法が違います。
1カ月以上使用するコンタクトは定期的なタンパク除去が必須。
またソフトレンズ、ハードレンズでも適した洗浄液やケア方法は変わってきます。

ケアに使う製品や洗浄方法を間違えていると汚れの除去が不十分になり、アレルギーの原因になるので、よく確認しましょう。また保管ケースの汚れやカビも危険なので毎回の洗浄と定期交換は必須です。

洗浄液・保存液

コンタクトの洗浄液や保存液にアレルギー反応が出てしまう人もいます。
アレルギーの原因として花粉やハウスダスト、レンズの汚れも思い当たらない場合はケア用品を変えてみるのも手です。

ケア製品に含まれる防腐剤成分や1本で洗浄・保存ができるMPS、ポビドンヨード系の洗浄液は過敏反応がでる体質の人もいるので、目ヤニが増えるなどのアレルギー症状があれば眼科で相談してみましょう。

3.コンタクトで起こるアレルギーの対処法

コンタクトでアレルギー症状が出た時の対処法をご紹介します。

コンタクトの使用をやめてすぐに受診する

アレルギー症状を落ち着けるにはまずアレルゲンを取り除くことが大切です。
症状が出たらコンタクトはすぐに外して、眼科を受診するまで装用は控えましょう。

また自己判断で目薬をさしたり、目の洗浄を行ったりするとかえって症状を悪化させる場合があります。必ず眼科を受診して指示を仰ぐことが大切です。

レンズにあった正しい方法で洗浄・消毒を徹底する

コンタクトレンズを清潔に保つには、レンズの種類に合ったケアを毎日行わなければなりません。

こすり洗いをしているか、洗浄剤や保存液は使っているレンズの種類にあっているか、タンパク除去は定期的にしているかなど、ケア方法を改めて見直してみましょう。
レンズケースも毎回洗って乾かし、定期的に交換することが大切です。

レンズ素材・洗浄液・保存液の種類を変え

コンタクトのアレルギーに備えるのなら、タンパク汚れが付きにくい非イオン性素材やシリコーンハイドロゲル素材のレンズがおすすめです。

原因として洗浄液や保存液が考えられる場合は、違う防腐剤成分の製品に変えてみましょう。皮膚テストができるので目に入れずに確認できます。その際は眼科や皮膚科で相談すると確実です。

1dayの使い捨てコンタクトに変える

アレルギーが出やすい人は1dayの使い捨てコンタクトレンズがいいでしょう。
常に清潔でケア用品との相性によるアレルギーも避けられるので安心です。

コストが高いと感じる人もいるかもしれませんが、2weekタイプや1monthタイプを開封後にアレルギーを発症してしまえば、そのレンズは数回使用しただけで破棄になります。
アレルギー性結膜炎は繰り返しやすいので、そのリスクを思えば、コスパもそう悪くありません。

眼科を定期的に受診する

一度、強いアレルギー症状が出てしまうとその後も再発しやすくなります。
違和感がなくても定期的に眼科を受診しましょう。
早期発見できればコンタクトをしながら抗アレルギー剤点眼で済ますなど、生活をかえない治療も可能になります。

また花粉症であればシーズン前から処置をうければ、アレルギー症状を軽減できるメリットもあります。

4.コンタクトのアレルギーは特に眼科受診が重要

コンタクトレンズで起こるアレルギー症状は、原因が汚れや花粉、洗浄液成分だけとは限りません。ウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、角膜障害などでも同じような症状がみられます。

自己判断で市販の目薬を差したり、症状が落ち着いたからと再装着したりすると思わぬトラブルを招きかねません。

市販の目薬には、コンタクトを装用したまま差すと目に負担をかける製品もある上、本当の原因が分からないと目薬の成分で悪化させる可能性もあります。
また、アレルギー症状が出ているにもかかわらずコンタクトを装用すると、炎症からでた汚れや細菌がレンズ上に留まって深刻な眼病に発展する恐れも。

目のアレルギーは悪化すると角膜障害や視力の低下にもつながり、最悪の場合はコンタクトを着けられなくなることもあり得ます。ちょっとした症状でも、早めに眼科を受診することが大切です。

5.まとめ

コンタクトレンズでアレルギー症状がでる一番の原因は、コンタクトに付着した汚れです。

花粉やハウスダストの他、涙に含まれるダンパク質が蓄積するとアレルゲンに変わり、かゆみや充血などの症状を引き起こします。
また、洗浄液や保存液の防腐剤への過敏反応やケア不足が原因で発症する場合もあります。

アレルギー症状が出たときの対処は、すぐにコンタクトを外して眼科を受診することが大切です。
自己判断の処置はかえって悪化させる場合があるので必ず受診しましょう。
その他、レンズ汚れが大きな原因になるので、洗浄方法の見直し、汚れにくいレンズや1dayへの切替えも検討するといいでしょう。

目のアレルギー症状は悪化すると視力低下や重大な眼病にもつながります。
放置せずに必ず受診しましょう。

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